10月20日の日曜日に第38回 自然科学研究機構シンポジウム 「 量子はめぐる – 量子科学技術で創造する未来 – 」がライブでYouTube配信されていたのですが、残念ながら見逃しました。福岡市科学館のパブリックビューイング会場でも見られたそうです。内容については次のリンクをご覧ください。
https://www.nins.jp/event/cat75/nins_sympo/38.html
このシンポジュウムの全講演動画が5日ほど前に公開されたので紹介しておきます。
こちらの再生リストに全動画が掲載されています。
https://youtube.com/playlist?list=PLlElftzatsjj3einFAMCRvmeFrxkFHnOf&si=fFD1aAYqlYbn6heu
この再生リストのシンポジュウムの紹介を一部引用します。
『 本シンポジウムでは、まずはじめに「よくわからない量子の世界」について学びなおします。ここで量子の世界を正しく理解した上で、量子を応用した革新的な研究や、量子コンピュータをはじめとした技術開発の最前線を皆さまに紹介します。最先端科学技術は、研究者らの努力と気の遠くなるような学びの上に成り立っているので、講演の中には、一度聴いただけでは理解できないような難しい話もあるかもしれません。その時は今一度このアーカイブ動画を見直してみてください。』
まず最初の二本の動画を見るのがおすすめです。最初の話題提供は、量子コンピュータの社会への浸透について歴史をたどりながらの紹介で興味をかきたててくれます。
第38回自然科学研究機構シンポジウム「話題提供」
中田 敦(なかだ あつし)氏
株式会社日経BP 日経クロステック 副編集長
https://youtu.be/2cGEU7wrZNg?si=2QLqL1KYNNu_UjY0
次の「マテリアルサイエンスにおける量子力学」の動画が量子力学と量子化学、量子コンピュータへの秀逸な入門講義になっています。これはわかりやすい動画です。
自然科学研究機構 分子科学研究所 教授の山本 浩史(やまもと ひろし)先生による講義です。
「マテリアルサイエンスにおける量子力学」
https://youtu.be/4QvYvQi2yg0?si=PAcny5OydkqubdPC
量子力学の歴史からはじまって、粒子性と波動性の解説、波の回折や干渉の説明も詳しくてよくわかります。トンネル効果の説明やEPRパラドックス、量子計算や量子コンピュータなど、現代の量子力学の応用を理解することができる最高の講義ではないでしょうか。是非ご覧ください。