今日は糖鎖生物学のプロトコル集と教科書、そして生物物理学の現状を鳥瞰できる本などを紹介します。
NCBIのBookshelfでオンライン無料公開されている次の本がおすすめです。
Glycoscience Protocols (GlycoPODv2) [Internet]
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK593839/
このプロトコル本は、最新の糖鎖研究の技術が集大成されているオンラインで読める本になっています。
糖鎖関連の酵素の活性測定法、N-グリカンやO-グリカン、グリコサミノグリカンなどの解析法、糖脂質の研究法、糖鎖の分離解析法、レクチンに関するプロトコルや糖鎖合成法などなど、糖鎖研究で必要になる主要なプロトコルが網羅されている本で、糖鎖研究をこれから始める人、現在行っている人に必須のプロトコル集です。是非、この本がNCBIのライブラリのサイトで読めることを覚えておいてください。きっと役立つと思います。書誌情報も書いておきます。
Nishihara S, Angata K, Aoki-Kinoshita KF, Hirabayashi J, editors.
Glycoscience Protocols (GlycoPODv2) [Internet].
Saitama (JP): Japan Consortium for Glycobiology and Glycotechnology; 2021–. PMID: 37590565.
Bookshelfにはリンク集にもあげてある糖鎖生物学の最新版の教科書もはいっているのでまだ見ていないかたは是非アクセスしてみてください。
Varki A, Cummings RD, Esko JD, et al., editors. Essentials of Glycobiology [Internet]. 4th edition. Cold Spring Harbor (NY): Cold Spring Harbor Laboratory Press; 2022. Available from:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK579918/
doi: 10.1101/9781621824213
他にも生物物理学の現況を概観できるこんな本もあってオンラインで読めますし、pdf のダウンロードもできます。
Physics of Life (2022)
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK588363/
書誌情報も貼り付けておきます。
National Academies of Sciences, Engineering, and Medicine; Division on Earth and Life Studies; Division on Engineering and Physical Sciences; Board on Life Sciences; Board on Physics and Astronomy; Committee on Biological Physics/
Physics of Living Systems: A Decadal Survey. Physics of Life. Washington (DC): National Academies Press (US); 2022 Mar 23. doi: 10.17226/26403