「タンパク質をつくりあげている20種類のアミノ酸のどれが一番偉いでしょう?第一位の金メダルのアミノ酸、2位の銀メダルのアミノ酸、3位の銅メダルのアミノ酸など、順位をつけてみてください。スポーツの金メダルや銀メダル、銅メダルのように、複数のアミノ酸が同じ順位でも構いません。あなたがアミノ酸に順位をつけた理由もあわせて答えてください。」
生命科学の一年生むけの授業で、上のようなクイズをだしたことがあります。
20種類のアミノ酸の中には、リン酸化されるものとか、構造をつくるのに必須のものとか、水素結合をつくるのに重要なものとかいろいろあります。アミノ酸の色んな性質を調べてみて、自分がこのアミノ酸が一番生命に重要だと思うものから、順番をつけてレポートしてみるという課題です。唯一の正解はないので調べる過程で、アミノ酸がタンパク質の構造や機能にどのように関わっているかを学ぶのがねらいです。
今日は水素結合の強さからみたアミノ酸の順位表を紹介します。
Which Amino Acid is the Strongest H-Bonder
という記事に解答がのっているので紹介しておきます。
https://mcconnellsmedchem.com/2023/08/16/which-amino-acid-is-the-strongest-h-bonder/
水素結合の強さの観点からアミノ酸をならべて詳しく解説してあるので、タンパク質における水素結合の基礎を学ぶのに絶好の記事だと思います。
これは以前紹介したD. B. McConnellさんのMEDCHEM (Medicinal Chemistry)のサイト
https://mcconnellsmedchem.comにある記事です。