【研究公正に関するヒヤリ・ハット集】(第2版)という面白い本が無料公開されています。

もうそろそろ大学などで研究倫理のeLearningを受講してくださいという通知がやってくる時期になりました。毎年ほとんどおなじ内容を勉強して、クイズに答えて100点とるのも退屈なものです。もうすこし目先のかわった勉強ができたらと思いませんか?
研究して、成果を発表する際に注意しなくてはいけない様々な注意点が、実例に即してわかる本があればと思いますよね。

AMED (エーメド:日本医療研究開発機構 Japan Agency for Medical Research and Development)からそうした要望にピッタリのとてもよい参考書が無料公開されています。コンプライアンス教育の一環として皆が読むとよい本だと思います。捏造とか経理の不正のみならず、利益相反だのギフトオーサーシップ、医療での患者さんの個人情報の扱いなどの注意点も具体的な記述で例が挙げられているので役立ちます。
現代の科学に携わるものが従うべき常識を、まず身につけることが不可欠ですので是非お読みください。

タイトルが【研究公正に関するヒヤリ・ハット集】という面白い題の参考書で、pdf 版が無料でダウンロードできます。
https://www.amed.go.jp/kenkyu_kousei/kiyouzai_hiyarihatto.html
とても参考になる実際に起こった事例にもとづく資料ですので是非ご覧ください。
生命科学や化学、医学の例が多いですがどんな分野の方にも参考になります。
以下は上にあげたAMEDのサイトからの引用です。
【 研究公正 研究公正に関するヒヤリ・ハット集

研究を進めるにあたっては、実際に研究不正を行ってしまう人は少なく、何らかの理由のために不適切な研究行為をしてしまおうか悩みながら思いとどまった例や、周りの人にそれは不適切な行為だと指摘されて不正をせずに済んだ例の方がはるかに多いと考えられます。研究者の皆様にそのような事例を紹介し、似たような境遇になった時に思いとどまれるようにするために、「研究公正におけるヒヤリ・ハット集」を以下の3人の監修者にご協力いただいて作成しました。
PDF版を公開しますので、研究機関での研究倫理教育にお役立てください。自習用としてもお使いいただけます。監修者

片倉啓雄  関西大学 教授
岡林浩嗣  筑波大学 講師
金井康郎  田辺三菱製薬株式会社 主幹 】