RNA研究の発展の歴史を生き生きとたどり現代の最新の知見まで紹介する本の紹介です。

RNA, the Epicenter of Genetic Information by John Mattick  and Paulo Amaral
という本が今年出版されました。オープンアクセスの本ですので、以下からダウンロードできます。https://directory.doabooks.org/handle/20.500.12854/90454

RNAはDNAに蓄えられた情報を展開する役割をもつ重要な分子です。RNAといえば昔はリボソームRNAとメッセンジャーRNAとtRNAしか知られていなかったのですが、近年の様々な種類の制御RNAの発見はまさにルネッサンスのような革命でした。RNA研究は21世紀の生物学だといわれています(注参照)。この本は、RNA研究で著名な研究者である二人の著者が、RNA研究の歴史をたどりながら、RNAの生命における役割を読みやすく紹介している本です。RNA研究の歴史を先人の誤りや偏見、試行錯誤などをたどりながら、RNAの機能と科学研究の進展の実際の姿を理解できるよい本ですので、是非pdf版をダウンロードして読んでみてください。ワトソンの有名な本「二重らせん」をしのぐ本かもしれません。Kindle版もAmazonで0円で売っていますので、Kindleでも無料で読めます。

今日は福岡は初雪でした。午後、宝満山のほうをみると、白い雪が舞っているのが見えました。自宅のほうでも雪がちょっと舞っていました。いよいよ冬到来です。

註:糖鎖生物学も21世紀の生物学の中心だと個人的には思っています!