ノーベル賞の発表がはじまりましたね。今日は生理学・医学賞の発表で、ネアンデルタール人のゲノム解読に成功したスヴァンテ ペーボ(Svante Pääbo) さんが受賞されました。Svante Pääbo さんのお父さんはプロスタグランジンなどの発見でノーベル賞を受賞したSune Bergströmさんなんですね。父子のノーベル賞受賞(ともに同じ生理学・医学賞)になりました。彼の自伝であるNeanderthal Man-In Search of Lost Genomesは翻訳されていて私も読みました。とても読みやすくわかりやすい本なので是非読まれることをお勧めします。ただ「ネアンデルタール人は私たちと交配した」という日本語訳のタイトルは、私の本棚に並んでいるのをみても、なんだか違和感がある、とても不快なタイトルだと感じます。文庫版がそのうちでるのではないかと思いますが、文庫になるときには改題されると、もっと読者が増えると思います。
明日は物理学賞の発表だそうです。楽しみですね。
今日は物理数学の教科書をついでに紹介しておきます。物理数学の教科書で、複素関数論を扱ったものが京大で公開されてるのをみつけました。武末 真二先生の「物理のための数学2」という講義の講義ノートです。先生のホームページにダウンロードリンクがありますのでご覧ください。
http://noneq.scphys.kyoto-u.ac.jp/