芥川龍之介の「歯車」にでてくる歯車の正体

昨日、Kindle unlimitedで読める岩波新書をいくつか紹介しました。昨日は紹介しなかったのですが、岩波新書の「医学探偵の歴史事件簿」(小長谷正明 著)という本もKindle unlimitedで読むことができます。
この本を昔読んだとき、芥川龍之介の最後の作品の一つ「歯車」の中に出てくる空中に見える歯車の正体について書いてあったはずと思い読んでみましたが全然そんなことは書いてありません。Geminiに調べてもらったところ、「医学探偵の歴史事件簿ファイル2」という続編があって、そちらに芥川の歯車について書かれているとわかりました。

芥川は、歯車が空中に見えたりして自分の精神状態がおかしいと思い込んでいたようです。それが自殺の一因になっていたと考える人も多いようです。しかし芥川にみえた歯車は、閃輝暗点とよばれる病気の症状だったようです。この作品「歯車」に書かれている描写があまりに医学的に正確で的確だったため、芥川の死後ほどなく、彼にみえた歯車は閃輝暗点そのものだったというのが定説になったようです。

次の医学新報の記事には、芥川の好んだココアと、閃輝暗点とそれにともなう片頭痛の関係について興味深い考察が書かれているので是非ご覧ください。ココアは閃輝暗点や片頭痛の患者さんは避ける方がよいと書かれています。チョコレートもダメだそうです。
「芥川龍之介の『歯車』とココア[エッセイ]」
https://www.jmedj.co.jp/blogs/product/product_22833

閃輝暗点をGoogle画像検索してみてください。患者さんが書かれた絵などもあって、確かに歯車に見えるのがわかります。たとえばこちらのオンライン版家庭の医学の図をご覧ください。

https://katei-igaku.jp/dictionary/column/101642C10.html

芥川の歯車は、青空文庫で読めます。

https://www.aozora.gr.jp/cards/000879/card40.html

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