AIを使ってYouTubeの科学動画(英語版など)を効率的に視聴しましょう!第2回

今日は科学系のYouTube動画のAIをアシスタントとして使う視聴法の第2回ChatGPT編です。ChatGPTにYouTubeの科学系動画のおすすめ視聴法を聞いてみた結果を紹介します。プロンプトは『』でくくってあるので参考にしてください。

おすすめの対象は、『研究志向の学生ですが、英語力はYouTube動画を通して視聴するのは困難なレベルを想定してください。理系の大学生、大学院生を対象にします。』というプロンプトで指定しました。以下がChatGPTが回答してくれたおすすめ視聴法の一部です。

【フェーズ1:理解の“土台”を作る】
字幕を必ずテキスト化する
昨日紹介したGlasp Web HighlighterというChromeの機能拡張で字幕をテキスト化します。字幕テキストは動画をAIに入力するために必須ですので、まず字幕テキストを用意してください。LLMに字幕テキストファイルをアップロードするか、プロンプトにペーストして使います。Glaspによる字幕のテキスト化は固有名詞などを苦手としていますので、理想的には動画の音声をOpen AIのWhisperでローカルのコンピュータで高精度テキスト化するのがよいそうです。詳しくはChatGPTにきいてみてください。私はWhisperを使わず、Glaspの機能拡張で表示される字幕を丸ごとコピーして使うようにしています。

いきなり要約させない。
英語力が弱い層に「要約」は危険です。
まず次のプロンプトを使います。
『この文章(字幕のテキスト)の論理構造を分解してください。
– 主張
– 根拠
– 例
– 比喩
– 数式的要素』
これで「聞き取り」ではなく論理構造理解になります。研究志向の学生にはこちらが重要です。

【フェーズ2:概念を分解する】
専門用語の“物理分解”
例えば次のようなプロンプトで、字幕にでてくる専門用語を解説してもらいます:この例ではMaxwellの方程式について解説してもらうプロンプトになっています。

『Explain Maxwell’s equations in:
1. conceptual physics level
2. mathematical structure
3. research context』

→ 数式構造と概念を切り離して理解

図式化させる(超重要)
『この動画内容を
– 因果関係図
– フローチャート
– 数理モデル
で表してください。』
これで英語理解が弱くても構造理解は可能になります。

【フェーズ3:研究モードへ昇格】
動画を“仮想論文”に変換
『この動画内容を
– Abstract
– Introduction
– Methods
– Results
– Discussion
形式にしてください。』

これをやると:英語論文構造理解と科学的議論構造理解が同時に進みます。

反証可能性を考えさせる
『この主張の弱点は何ですか?
反証するにはどんな実験が必要ですか?』
ここで研究思考になります。

ChatGPTはさらに、いくつかの英語が苦手な人向けの視聴法のアイデアを追加してくれました。
方法1:英語音声を直接理解しようとしない

一回目は:音声OFFで字幕だけ読む
二回目で音声ON。これだけで心理的負荷が激減します。

方法2:逆翻訳トレーニング

自分で日本語要約を作り、それをChatGPTに英語で書き直させる。それを元字幕と比較する。

これは最強の英語訓練です。

方法3:研究連携型質問生成
『この動画テーマに関連する
– 最新論文検索式
– PubMed検索式
– arXiv検索式
を作ってください。』

これで 研究スキルが強化されます。


英語力が弱い視聴者が動画の視聴をあきらめる主な理由は:
音声処理に認知資源を使い切るため、内容理解に到達しないというものが多いです。今回紹介した方法では「LLMに言語処理を代行させる」ことで、視聴する人は構造理解に集中することができます。

ChatGPTによると、”この方法を3ヶ月続けると:科学語彙が優先的に蓄積し、構造理解が先に形成され、ある日突然「聞こえ始める」という現象が起きます。”というのですが、ほんとうでしょうか。プロンプトやアイデアはとても参考になると思うので、各自いろいろ試してみて自分にあう方法を見つけてください。LLMに言語処理を代行させて、英語理解の負担を軽減するというのは、現代ならではの手法ですので是非、試してみてください。