量子力学100年ですので、1925年のハイゼンベルグの行列力学の論文を解説している動画や、その論文と数式解説などへのリンクを紹介します!

Dr. Jorge S. Diazの量子力学の歴史の動画シリーズが更新されました。
なんと、ハイゼンベルグの行列力学の論文1925年の解説です。行列力学の歴史はなじみがうすいので、とてもよさそうに思えます。
いつもながら、素人でも数式を巧みにおっていけるように導いてくれる動画ですので、すばらしい作品だと思います。
This is how Heisenberg created quantum mechanics – a step-by-step guide
https://youtu.be/oVzzIkkYGY8?

原論文の英訳はこちらにあります。
https://www.neo-classical-physics.info/uploads/3/4/3/6/34363841/heisenberg_-_qm_interp_of_kin_and_mech.pdf
また、この論文の数式を丁寧におっていきながら解説するという、プレプリントもあるので参考にしてください。
https://mwolf.pracownicy.uksw.edu.pl/MK/Aitchison%20et%20al%20Understanding%20Heisenberg%e2%80%99s%20%e2%80%98magical%e2%80%99%20paper%20of%20July%201925%20a%20new%20look%20at%20the%20calculational%20details%200404009v1.pdf

日本語解説としては、武谷三男さんの本がよさそうです。デジタルコレクションで読めます。

武谷三男, 長崎正幸 著『量子力学の形成と論理』3 (量子力学の成立とその論理),勁草書房,1993.5. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12592598 (参照 2025-08-25)

またSources of Quantum Mechanicsという有名な本にはこの論文の前後の論文、量子力学の始まりの論文などが網羅されているのでおすすめです。波動力学の論文はふくまれいないので注意してください。Internet Archiveで借りることができます。https://archive.org/details/sourcesofquantum0000unse
Google検索してみると、こちらのサイトにこの本へのリンクがあるのがわかりました。
https://mwolf.pracownicy.uksw.edu.pl/MK/
シュレーディンガーの波動力学の論文集へのリンクものっています。ド・ブロイの学位論文とかTonomuraの二重スリット実験の論文、Bellの不等式の論文などいろいろリンクがあって楽しめます。二重スリットの実験の共著者には江沢洋先生がはいってたのですね。はじめて知りました。