YouTubeのおすすめに、計算物理春の学校2025の最新動画がでていたので紹介します。
このブログでも時々とりあげている量子化学、量子物理の計算手法である密度汎関数法の入門講義です。
計算物理 春の学校 2025 密度汎関数理論の基礎と応用
https://youtu.be/sNZY2Unm1M0?
予備知識として第二量子化と量子統計力学があげられていますが、話のすじをおっていくことはこれらの予備知識なしでも可能だと思います(最初の部分をみただけですが‥‥)。密度汎関数法DFT(Density Functional Theory)は量子化学の計算プログラムに実装されているのでブラックボックスとして使いはじめている人も多いかもしれません。第一原理計算というタイトルの本などにソフトウエアの使い方などは載っているので(本のタイトルは過去記事を検索してみてください)、実際計算している人が原理を学ぶのには絶好の講義であると思います。参考書も参考文献もしっかり紹介して下さっているのでそれらをみたり、生成AIに質問したりしながら学ぶとよさそうです。一回通して講義を聴くと、新しい展望が得られると思います。密度汎関数法を機械学習にのせるという話のありますよ。
参考文献としてこの講義で紹介されている『密度汎関数法の基礎(講談社)』常田貴夫著は、すばらしい量子化学の入門教科書だと思います。 Kindleの半額セールで先日購入しましたが、これはよい本です。