「AlphaFold 等のタンパク質立体構造予測ツールを知って・学んで・使う」という講習会に参加しました!

今日はZoomで表題の講習会に参加しました。

AJACS「AlphaFold 等のタンパク質立体構造予測ツールを知って・学んで・使う」というこの講習会、なんと1000名を超える登録者があったそうでこの分野への興味の高まりを示していますね。
AlphaFoldって何?という人でも理解できる大上先生のイントロと、立体構造予測手法と活用例のわかりやすい紹介の後、博士課程二年生の古井さんによる具体的なtipsを含めた講義が素晴らしかったです。これは役立つ講習会でした。スライド中で文献も豊富に紹介して下さっているのでより深く勉強するきっかけにもなると思います。今回の講義の動画やスライド、本日の質疑応答の内容など一式は後日公開されるとのことで、公開されたら是非ご覧になることをおすすめします。AlphaFold登場以降、今日までの進歩の概要も把握できる講義でした。特に、以前このブログでも紹介したオープンソースの立体構造予測ツールBoltz-1についての使い方の紹介や糖鎖付加したタンパク質の立体構造予測の具体的なやり方の紹介もあってよかったです。

内容は以下のとおりです:つぎのurlからの一部引用です。
https://biosciencedbc.jp/event/ajacs/ajacs2025-05-22-structure-prediction.html
『AlphaFold が拓いた次世代のタンパク質構造予測』 大上 雅史氏 (東京科学大学)

アミノ酸配列から立体構造を予測する技術が近年急速に発展しています。本講義では、AlphaFold2に代表されるタンパク質立体構造予測技術について、手法の種類や活用例を紹介します。講義内では、AlphaFold2, ColabFold, AlphaFold3, Boltz-1, ESMFoldを取り上げます。

『タンパク質立体構造予測の実践と応用』古井 海里氏 (東京科学大学)

AlphaFoldによる立体構造予測をしたことがない初学者を対象に、AlphaFold2に代表されるタンパク質立体構造予測ツールの動かし方や、結果を解釈する方法について広く学びます。講義内では、ColabFold、AlphaFold Database、AlphaFold Server、Chai laboratory、Boltz-1について取り扱います。

このように大変有益な「データ解析講習会:AJACS」の過去開催分は、動画、スライド、質疑応答のまとめなどが以下のサイトで公開されているので興味のある講習会を選んで学ぶとよいでしょう。

https://biosciencedbc.jp/event/ajacs/