Lie群とかLie代数とか、エルランゲンプログラムとかが生命科学や医学研究に役立つという動画がありました!

このところChatGPTにWormBase(モデル生物線虫C. elegansのデータベース)のデータ(たとえばGFF3型式のファイル)をPCにダウンロードしてローカルで解析するプログラムを書いてもらって使っています(主としてLinuxの代表的なディストロであるUbuntuで解析しています)。前にもかきましたが、レベルは優秀な学部生、大学院生と共同作業しているような感じです。間違いもありますが、指摘するとすぐ訂正するし、私がわからないことがあって質問すると、的確に答えてくれることが多いです。Google 検索してもなかなか見つけられなかったサイトをさっと教えてくれたりします。PythonプログラムやRのプログラム、Excelのマクロなどをつくってくれるので、昔はできなかった巨大データ(といっても8G程度ですが)の解析が手軽にできてしまいます。年配の方もプログラムを手軽に動かして利用できる時代になっているので、まだ試していない方は是非ChatGPTなどのLLMでプログラムの勉強を始めてみてはいかがでしょうか。今までのプログラム学習(教科書のHello, World!から始めるようなプログラム学習)ではなく、自分で実現したい機能をLLMに伝えて高度で実用的なプログラムを作ってもらい、うまく動くようにLLMと相談しながら改訂した後、うまく動いたプログラムのコードの解説をLLMにやってもらうという方式がおすすめです。

さて今日は英国のThe Royal Society1が本日アップロードした動画が面白そうなので紹介します。

この動画はLie群とかLie代数とか聞いたことがあるけれども難しげで敬遠されていることが多い、Lie理論の入門動画になっています。
The Royal Society Africa Prizeの受賞者 Professor Ali Baklouti による講演です。Lie理論がよく耳にする素粒子論での応用のみならず、生命科学や医学、そして地球物理学など様々な科学分野に応用されていることをこの講演で初めて知りました。昨年、雑誌数学セミナーの4、5、6月号でLie代数やLie群の話が連載されていたのですが応用例としてあげられていたものに生命科学系の話がなかったもので、読まずにパスしていました。この講演をきくと、Lie群とか勉強してみたくなること請け合いです。