今日は3月24日、先日の記事で紹介したマイケル・ファラデーのノートブックの一部が公開される日です!
まだ若い製本職人だったころのファラデーが、一般向けの科学講演会に参加して学んだことをまとめたノートブックが今後全部公開されるそうです。今日公開されたのは彼がまだ製本屋に勤めていたとき(19歳から21歳の時)科学講演会にいってとったノートです。5冊あるノートからとった画像が公開されています。
https://www.rigb.org/explore-science/explore/blog/notebooks-preview-note-taking-life-young-michael-faraday
これは彼の実験ノートではありません。まだ科学者になる前の若きファラデーが、科学講演会に参加して、どのように他人の講演を理解してまとめたかがわかる貴重な資料です。彼は有名なDavyの講演を聴きに行く前(1810年2月から1811年9月の間)に、Silversmith John Tatumの13回の講演に参加しています。その時のノートに図も書き込んで索引もつけて自分用のノートブックにしたものを4冊製本しています。その後、彼がRoyal Institutionに雇用されるきっかけとなった、ハンフリー・デイビーの講演会に参加したときのノートを製本したものも一冊残っており、これら5冊のノートの全ページが今後完全にオンラインで公開されるそうです。若きファラデーのノートがみられるとはなんとも素晴らしい時代になったものです。5冊のノートの実物は4月14日からロンドンの王立研究所に付属しているファラデー博物館で無料公開される予定とのことです。
We’re making Michael Faraday’s little-known notebooks available online, for free and in perpetuity.
While we embark on this project, explore an initial selection of pages, chosen by our Head of Heritage and Collections, Charlotte New. https://t.co/kst8gLSZCY
— Royal Institution (@Ri_Science) March 24, 2025