Mathematicaの本格的な使い方の実例が満載の動画が公開されました!Mathematicaの代替品を目指すソフトウエアがあることを初めて知りました。

数式処理ができる数学ソフトウエアであるMathematicaについての動画がアップロードされていました。Stanford大学のDavid Stork教授による動画です。
Computational Symbolic Mathematics: A Course Overview
https://youtu.be/cWV5rIOwPHU?

教授はMathematicaを科学研究と学習に役立てる方法を教える次の講義(Stanford大学)をしている方です。画像解析の専門家でもある先生です。
CME294 
Computational Symbolic Mathematics
https://bulletin.stanford.edu/courses/2246981
残念ながらこの講義はオンラインでは見ることができないのですが、どんな講義かをこのYouTube動画でうかがうことができます。
科学では数値計算が大活躍していますが、数値計算でなく数式で表してそれを解くということも必要になります。たとえば手計算で2時間かかる級数の無限和の計算をMathematicaでやると一瞬に終わるということがよくあるわけです。
数値計算の講義と並行して、数式処理システムの講義が必要な理由です。教科書にでている多くの数式はMathematicaを使って解くことができるので、コンピュータによる数式処理システムの知識は学習にも必須の道具となるわけです。
この動画ではMathematicaをどのように使って手の計算では何年もかかるような複雑な問題を解くか、そのテクニックをいろんな例で披露してくれています。アメリカの大学生の数学競技Putnam Competition
https://en.wikipedia.org/wiki/William_Lowell_Putnam_Mathematical_Competition
の問題を解く例も示してくれています。

こうした実例を通じて、さりげない形でMathematicaの使い方のtipsを教えてくれる動画です。
またMathematicaが答えを出せない問題も、ちょっとした数学的センスによる変数変換で解けるようになるなどの実例も教育的です。

動画の中で他の数式処理システムの名前もいくつかでていますが、Mathematicaのオープンソース版を目指す無料で使えるMathics3というのがあるのを初めて知りました。https://mathics.org/
興味のある方はみてみるとよいでしょう。