第二次世界大戦のさなかで忘れ去られてしまった科学者たちについての動画がでました。

昨日に続いてThe Royal Institutionからの講演動画を紹介します。

The forgotten scientists of WWII – with David Clary
https://youtu.be/cJM26a_d_PQ?si=Ls0G87YC-DjsPMiG

この動画では、量子化学の化学反応論(衝突理論)の研究で著名なSir David Clary FRS(Fellow of the Royal Society)が第二次世界大戦のために世間から忘れ去られてしまった悲劇の科学者(ドイツやヨーロッパからの英国への難民希望が拒否された人々など)について語っています。彼の新著 Lost Scientists Of World War II (https://geni.us/x8hae)についての動画です。面白そうですね。オッペンハイマーのように難民となっても働き場所を見出して大活躍した科学者ではない悲劇の科学者ということで、The Lost Oppenheimersという副題がついている動画です。教授は、波動力学のシュレーディンガーが属していた英国Oxford大学のMagdalen Collegeの学長を2005から 2020まで務めていた方です。量子化学の専門家ですので、Oxford時代のシュレーディンガーについての有名な本Schrodinger In Oxfordも書いておられます。シュレーディンガーはThe Royal Institutionのこの講堂で1928年に波動力学についての講演(Four Lectures on Wave Mechanicsという本になっています)をしたのだそうです。この本はこちらからダウンロード可能です。https://archive.org/details/fourlecturesonwa00schr/page/n5/mode/2up
Faradayをはじめ綺羅星のごとく輝く研究者がここで講演しているんですね!