Pythonではじめる量子化学計算についての紹介を以前何度か行いました。
新しい記事がLabCodeからでていたので紹介します。
『PySCFとGPUの連携で中・大規模分子を解析【Pythonで始める量子化学計算】』
https://labo-code.com/python/quantum-chemical-calculation/pyscf-gpu/
Google colabで動かす方法が、詳しく解説されているので、試してみるとよいでしょう。この記事ではPySCFを使っていますが、前に紹介したPsi4を使う方法もありますので合わせて学んでみてください。
量子化学計算を自分のパソコンで手軽に試せるよい時代になったと思います。
量子化学入門の方は、上に一連の記事にあるPythonでの量子化学計算やGAMESSでの量子化学計算を学ぶ前に、この前紹介した山本典史先生のMoleculatioをまず動かしてみるのをお薦めします。
Moleculatioは
https://moleculatio.yamlab.app/
から利用できます。
SMILESの型式で分子を入力するのが面倒な人は、まずでデフォルトで登録されている分子をつかって計算をしてみるのがよいでしょう。
いろんなアミノ酸や核酸塩基AGCTも登録されているので生命科学に興味のある人も手軽に量子化学計算を楽しめます。
分子動力学計算までできるのは感動ものです。有機化学の反応機構を学ぶときに必要な有機分子のHOMOやLUMOも計算して表示してくれますので、有機化学を学ぶ人にも必須の計算サイトだと思います。
内部でどんな計算が実行されているかについての次の記事もおすすめします。
『Moleculatioの内部で採用している技術と計算条件などのまとめ』
https://yamnor.me/2024-11-26-1902/