昨日から、今年MRC LMB (英国ケンブリッジにあるMRC 分子生物学研究所)で開催されたthe Next Generation Biophysics Symposium 2024の講演の動画が続々と公開されています。その中でも私が聴きたかったスイスのUniversity of ZurichのBen Schuler博士によるintrinsically disordered proteins ( 天然変性タンパク質:IDP)の核内での挙動の可視化とモデル化の研究の動画を紹介します。Histone H1とそのシャペロンProthymosinAlpha (ProTAlpha)はそれぞれ天然変性領域intrinsically disordered region (IDR)を持つタンパク質です。これらがどのように相互作用して相分離を起こしてコアセルベートをつくるか、その条件はなにかなどについての研究をわかりやすく動画をまじえて紹介している講演です。相分離生物学に興味のある方には必見の講演ですので、入門者の方も是非ご覧ください。
Ben Schuler博士のホームページはこちらです。
https://schuler.bioc.uzh.ch/