中野京子さんの『名画の中で働く人々』という本はおすすめです。

奥さんが読んでいる中野京子さんの『名画の中で働く人々』という本を覗かせてもらいました。これは名画の中で働いている様々な職業の人を題材に、名画を解説するという珍しい切り口の本です。大工といえばイエスキリストの父 ヨセフ、女優が描かれている名画ではシャーロックホームズの話に出てくるホームズを出し抜いた女、アイリーンのモデル、警官、思想家、そして女性科学者ヒュパティアなどなど、どれもものすごく調べて書かれている文章を読むことで、絵画みる新しい観点を得られる本です。これは買って損はないよい本だと思いました。

昔、岩波新書の高階秀爾著 『名画を見る眼』、『続名画を見る眼』を読んで美術鑑賞の入門をしたのですが(最近NHKの日曜美術館でも取り上げられていた本です)、今の人は中野さんの本書を含めた一連の本で、『名画を見る眼』を越えるレベルの、よい美術入門ができるのは幸せですね。中野さんのブログはこちらです。
https://blog.goo.ne.jp/hanatumi2006
中野先生の登場しているYouTubeの動画を一つ埋め込んでおきます(他にもいろいろありますので検索してみてください)。
https://youtu.be/35LEKJ2M_I8?si=lcr7oKLY3O6sGwSy

ゴッホの跳ね橋なども見られます。