大数学者ポリアの書いた問題の解き方の本でネットで読めるものをまとめてみました。

ポリアのHow to Solve it!(日本語訳のタイトルは「いかにして問題をとくか」)という有名な問題解決法の本をこのブログでは何度も紹介してきました。さっきYouTubeのサイトの「最近アップロードされた動画」にヨビノリさんのこの本の紹介動画が推薦されていたので皆さんにも紹介します。有名な数学者が自分が実行している問題のときかたを披露するという意味もある本なので、おすすめの本です。

【いかにして問題をとくか】超ロングセラー本を解説します【未知の問題に出会ったら?】予備校のノリで学ぶ「大学の数学・物理」
https://youtu.be/sC5miUc1MgQ?si=eJjCf4wVoD5tYn2C

この機会に、現在ネットで無料でよめるポリアの本(日本語、英語)のリンクをまとめておきます。このブログで紹介したものが多いですが、Internet Archiveのライブラリから除去されて読めなくなっている本は除いて、今読める本だけを紹介しておきます。

まず日本語の本です。

Pólya, George. Mathematics and Plausible Reasoning. 2 vols. Princeton, NJ: Princeton University Press, 1990. ISBN: 9780691025094 (v. 1) and 9780691025100 (v. 2).の翻訳本です。

ポリア 著 ほか『数学における発見はいかになされるか』第1 (帰納と類比),丸善,1959. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1373774
ポリア 著 ほか『数学における発見はいかになされるか』第2 (発見的推論-そのパターン),丸善,1959. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/2421634

英語でよめる本は以下のものがあります。どれもダウンロードも可能です。

MATHEMATICAL DISCOVERY
On understanding, learning and teaching problem solving
(Combined Edition) by George Polya (Professor Emeritus of Mathematics,Stanford University)
https://archive.org/details/GeorgePolyaMathematicalDiscovery
これは邦訳もある本で、とても読みやすくておすすめです。上の邦訳がある二冊より格段にやさしい内容です。

次の本は、高校生、非専門家の一般人向け数学啓蒙書シリーズNew Mathematical Library の一冊です。このシリーズの翻訳はSMSG新数学双書として日本でも出版されましたが、第26巻である本書の邦訳はないと思います。多分一番やさしい問題解決法の本です。
Mathematical Methods in Science by George Pólya Edited by Leon Bowden
https://archive.org/details/MATHMETODSSCIENCE/mode/2up

次の二冊は、最初に紹介した日本語でよめる本の原書です。
Induction And Analogy In Mathematics; Volume I of Mathematics and Plausible Reasoning; By George Polya
https://archive.org/details/Induction_And_Analogy_In_Mathematics_1_/page/n9/mode/2up
Patterns of Plausible Inference; Volume II of Mathematics and Plausible Reasoning; By George Polya
https://archive.org/details/Patterns_Of_Plausible_Inference_2_/page/n11/mode/2up

こちらはポリアの書いたスタンフォード大学での数学問題集―ポリアによるヒントと解答付。
The Stanford Mathematics Problem Book by George Pólya
https://archive.org/details/TheStanfordMathematicsProblemBook