ChatGPTに質問をなげかけるとき、どのように質問するか (どのようなプロンプトを使うか)で、結果が変わるというのはよく知られています。
『ステップバイステップで考えてみましょう』とか、『あなたはすぐれた英文校閲者です。』とかいうプロンプトを与えたあとに、自分の教えてほしいことや、やってほしい課題を書くと、よい解答がえられるといわれています。OpenAIのサイトにもそういうプロンプトの例があがっていますので、皆さんもいろいろプロンプト作成に工夫を加えておられるかもしれません。私は以前の記事で書いたように、英文校閲のプロンプトをChatGPTに作ってもらってそれをもとにプロンプトを作っています。こういうプロンプトの最適化は、プロンプトエンジニアリングといわれて流行っていますが、人ではなくAI自体にプロンプトを最適化してもらうという系統的な研究がでたそうです。
AI Prompt Engineering Is Dead→Long live AI prompt engineering
https://spectrum.ieee.org/prompt-engineering-is-dead
僕はずっとプロンプトエンジニアリングなるものには懐疑的でした。「頭の固い老人の妄言」と思っていた人は多いでしょうけど。https://t.co/1ojrH7wLts https://t.co/A9yOSmok1l
— 田口善弘@発言は私の個人としての見解であり中央大学やその機関の意見を代表するものではありません (@Yh_Taguchi) March 8, 2024
課題の解決や、画像を作成してもらうときにもプロンプトを人間が工夫して作るよりも、AIにプロンプトを最適化させるほうが良い結果がえられるとか。
ますます便利な時代になりますね。
元論文(プレプリント)はこちら。https://arxiv.org/abs/2402.10949
次のプレプリントも上の記事に引用されています。
https://arxiv.org/abs/2310.03714