明日はお彼岸ですね。亡くなった人を思い出し未来を考える機会になるよい習慣だと思います。Royal Institutionの講演動画に、「意識はどのように進化したか」How did consciousness evolve? という有名な進化心理学者で哲学者のNicholas Humphreyの講演があったのでお知らせします。https://youtu.be/9QWaZp_2I1k?si=wYA1zcBnFGryyIqs
ニコラス・ハンフリーについてのウイキペディアはこちらです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%BC
私は全く知らなかったのですが、例によって最近でたばかりの彼の本 ‘Sentience: The Invention of Consciousness’ の紹介もかねた講演のようです。https://mitpress.mit.edu/9780262548311/sentience/
彼の現象的意識の理論をはじめて詳しく紹介する講演になっているそうです。この講演では、現象的意識は最近の進化の産物であり、哺乳類や鳥類など温血の動物だけにみられるものだとされているそうです。タコやミツバチとかは知性をもつようにみえますが、原料的意識はもたないといっているそうです。現象的意識というのははじめて聞く言葉でしたがhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8F%BE%E8%B1%A1%E7%9A%84%E6%84%8F%E8%AD%98
という解説がウィキペディアにありました。Humphreyは1943年生まれで、彼の著作は二冊ほど邦訳されています。いわゆるクオリアというのも現象的意識に属する概念だそうです。
邦訳されている著書は
『赤を見る』紀伊國屋書店 (2006/11) 柴田裕之訳
『ソウルダスト――〈意識〉という魅惑の幻想』紀伊国屋書店(2012/04)柴田裕之訳の二冊です。
意識について進化論的に考えるアプローチの一つとして動画が参考になるかと思います。