PDBj (Protein Data Bank Japan)が公開しているPDBj入門というサイトを紹介します。こちらのページにアクセスすると子供向け、一般向けそれぞれについて、タンパク質など生体高分子を学習できるコンテンツがそろっています。https://numon.pdbj.org/
子供向けコンテンツではアンドロイドスマホを使ってVRで分子を立体的に観察するコンテンツ(残念ながらiPhoneには対応していません)
https://numon.pdbj.org/vr/
があります。また分子をPymolで表示するように画面に立体構造表示して調べることができるページもあります。
https://pdbj.org/emnavi/pop_molmil.php?prime=1
この立体表示ビューワーは万見(よろずみ)というPDBjの公式の研究用にも使っているビューワーを利用しています。ひものような分子の表示のほか、きりかえれば原子を立体表示したり、原子をボール、原子間結合を棒で表示するball and stickモデルで表示することもできます。もちろんマウスで画像をドラッグすると回転できます。また立体表示のチェックを入れると、左目が赤、右目が青の立体メガネでみると立体視できる表示に変わります。眼鏡をかけて画像を見ながらマウスで回転させながら眺めると、しばらくすると目がなれて本当に飛びてている様な立体感が得られますので是非試してみてください。
よろずみについて詳しくは以下にあります。
https://pdbj.org/emnavi/doc.php?id=about_ym
このビューワーは研究者も使うものですから、クライオ電顕による立体構造とかまで、探し方させ教えれば小学生の子供でも立体構造を表示させてマウスで動かして調べてみることができます。自由研究にも最適ですね。
子供向けサイトでは、利用しやすいように面白そうな立体構造が 25ほどあげてあります。ミオグロビンとかDNAとかいろいろあるので遊んでみてください(下の図はその部分のスクリーンショットです)。図の下にあるIDかキーワードという部分にIDや英語のキーワードを入れて送信ボタンを押すと、ヒットした分子のサムネイルが表示されるのでそこから選んで登録してあるありとあらゆる分子の立体構造表示をすることもできます。
小学生や中学生などが生体高分子にはじめてふれるのに最適のサイトだと思います。また分子おりがみとかもありますよ。pdfの型紙をダウンロードして、印刷しておるとDNAなどの模型がつくれます。またゲームもあります。アミノ酸で神経衰弱とかいろいろあるので一人や二人で遊んでみることができます。
一般向きの項目については後日紹介します。
今月の分子というコーナーもあって、月替わりで日本語で分子の立体構造をまじえた機能の解説が読めます。たとえばこちらにはカドヘリンの解説と分子構造の絵や触って動かせる立体構造がのっていますのでご覧ください。