本日のノーベル物理学賞は、量子力学のベルの不等式の研究で有名なアスぺさんなどでしたね。基礎研究の鑑のような業績です。
The Nobel Prize in Physics 2022 was awarded to Alain Aspect, John F. Clauser and Anton Zeilinger “for experiments with entangled photons, establishing the violation of Bell inequalities and pioneering quantum information science”.
Their results have cleared the way for new technology based upon quantum information.
アスぺ先生は、「アインシュタインを打ち負かした実験」と言われるアスぺの実験で昔から有名な方です。まだノーベル賞をもらっていなかったのかと毎年言い続けられてきた先生ですね。局所的隠れた変数の理論を原子カスケードを使った実験で否定する結果を得たClauser先生たち(フリードマン先生と共同の実験。フリードマン先生は故人です)の成果を、洗練された決定的実験で完成させたアスぺ先生は超有名な量子力学の基礎論の実験家です。Zeilinger先生は量子テレポーションや量子もつれの研究で有名だそうです。
ベルの不等式については、学習院大学の田崎先生が急遽作成された動画が参考になりそうです。私もみてみます。
https://www.gakushuin.ac.jp/~881791/mgr/2020_qm3/
の
第 2 回 量子力学の非局所性:「隠れた変数」とベルの不等式(2022年10月版)
講義ノート (pdf 4.5 MB)
1 部:動画(22 分)「エンタングルした二つのスピンの測定」
https://youtu.be/-_KA6hhw98o
2 部:動画(17 分)「ベルの不等式(前半)」
https://youtu.be/D83eUQ_t5LY
3 部:動画(20 分)「ベルの不等式(後半)」
です。
https://youtu.be/OP79_7CjMhs
明日は化学賞の発表ですね。