2017年9月6日、それはVegaの方角から飛来して、地球の太陽公転面をよこぎり9月9日には近日点を通過、9月29日に金星の公転軌道をよこぎり10月7日には地球の軌道を横切って高速で太陽系からはなれてペガサス座の方向へと去っていきました。人類がこの天体に気付いたのは10月19日でした。この天体こそ、以前の記事で紹介した太陽系外から飛来した物体Oumuamuaです。これが地球人以外の知性体によってつくられた人工物であるという説を詳しく紹介した本が出版されました。ハーバード大学の有名な天文学者 Avi Loeb教授の本 ExtraterrestrialーThe First Sign of Intelligent Life Beyond Earthという本です。翻訳が早川書房から「ウムアムアは地球人を見たか?──異星文明との遭遇」という題で出版されています。
https://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000015095/
Amazonの試し読みでも本の最初のほうは読めますので、読んでみると面白いと思います。これは人工物ではないという説を唱えるほうが暮らしやすい世の中ですが、そういうバイアスをもった態度は、結局昔、ガリレオを宗教裁判にかけ、ブルーノを火あぶりにした性質がまだ人類から消えていないことを意味するのかもしれません。