Google翻訳で中国語のサイトを読む―日本語ではなく、必ず英語に翻訳すること!

中国語のサイトを皆さんはどのように読んでおられますか?Google翻訳は結構使えます。
いろんな言語の翻訳に使えますが、今回は中国語のページ(後半を参照してください)を訳してみます。Google翻訳のページを開いて、翻訳したいホームページのurlや翻訳したい文章を入力します。デフォルトは日本語を英語に翻訳するようになっていますので、元の言語の日本語とある部分のプルダウンから「言語を検出する」を選ぶと、自動的にホームページの言語を検出してくれて今回の場合は中国語になります。こうして原文の言語を選んだら、次に翻訳する言語を選びます。デフォルトでは中国語→日本語の翻訳となりますが、やってみたらわかりますが使い物になりません。そこでまず英語に翻訳(中国語→英語)してみてください。英語へのGoogle翻訳の方が格段に正確でした。これは需要の多さによるのか、中国語と英語が語順などで似ていることによるのかは私にはわかりません。この方法で、中国語の記事を読むようになると、情報収集が格段にはかどりますのでためしてみてください。(以前、アインシュタインからの墓碑銘の記事を書いたときにもGoogle翻訳(ポーランド語から英語)をつかっていました。

雑誌Scientific Americanの4月号(今年3月発行)にThe Brain, Reimaginedという記事が掲載されていました。記事の内容は神経伝達のメカニズムとしてノーベル賞を授賞していたホジキン・ハックスレーの説では説明できない現象(たとえば麻酔が効くこと)が存在し、それらの現象は神経伝達がelectromechanicalな孤立(圧縮)波ソリトンを介して起こるものであるとすると綺麗に説明できるという記事でした。そのきっかけとなる現象は日本人の研究者 田崎一二博士(National Institute of Healthに長年勤務 98歳まで現役の科学者だったそうです。リンクの後半の先生の写真のあたりをご覧ください)による発見であり、Thomas Heimburg(コペンハーゲンのニールス・ボーア研究所)教授の研究によって田崎の研究が一躍注目を浴びたとあります。本当なら教科書を書き換えることになり、ノーベル賞は確実という業績です。Heimburg先生のホームページに論文リストがのっていますので興味あるかたはご覧ください。最初の論文はPNASにでたこの論文だそうです。前に紹介したpreprintサイトにあがっている最新の解説もわかりやすいです。

上の記事を読んで田崎一二博士の業績を検索してみると、中国語のこのサイトの記事がヒットしてきました。上述の記事の引用プラス写真なども含めてすばやくアップロードされていたので驚きました。日経サイエンスはこの雑誌の翻訳を載せていますが、ほかのオリジナル記事が多かったからでしょうか、このScientific American誌の記事の翻訳は日経サイエンス9月号に掲載されたようです。是非ご覧ください。

このところ台風がきたりして物凄い風が福岡でも吹いていました。写真は田んぼに登場した案山子です。毎年このようなシュールな案山子があらわれますが、夜こんな案山子に会うと怖いかもしれません。