福岡は春爛漫です

新学期もはじまりました。お知らせしておりましたように、九州大学の野村研のホームページの内容をこのサイトに4月はじめにすべて移動させました。移動にあたってリンク切れなどをチェックして内容を最新にしましたので、今後は九州大学のホームページではなく、こちらをご覧ください。移動にともなって九州大学の野村研究室のホームページの更新を停止します(しばらくは九大の野村研究室のホームページはのこしておいてくださるとのことです。)今後とも、どうぞこのホームページをよろしくお願いいたします。

さて、今年はことのほか桜が美しく、3月の末に私達のお世話になっていた九州大学のコラボステーションⅡ周辺の桜を写真にとりに行きました。九大の馬出 病院地区の桜は今年もきれいに咲いていました。桜が散るとアザミがきれいに咲く季節です。今はアザミと八重桜が福岡とその周辺で満開です(下のギャラリーをご覧ください。3月末の馬出病院地区の桜、今日撮影したアザミと八重桜の写真をのせています。卒業生の方々には馬出の桜は特に懐かしいと思います)。

「科学を学ぶ人のために」の、話題としては、今日は最近見つけた数学の教科書を紹介しておきます。学習院大学の田崎晴明先生が公開されている無料の教科書で、「数学:物理を学び楽しむために」というタイトルの、とてもわかりやすい教科書です。是非ダウンロードして読んでみてください。WolframAlphaについても触れられていておすすめです。

 

岡田節人先生が1月17日朝にご逝去されました。(2017.01/19)

岡田節人先生が1月17日朝にご逝去されました。先生には3年ちょっと前、ハリソン賞のメダルの交付セレモニーで岡田研究室メンバーが集まったときお目にかかったのが最後となりました。元旦のブログに書いた氷川丸でWaddingtonのもとに留学された先生は、先取の気風のある彼から多くを学ばれたとのだと思います。Waddingtonは発生学研究にラジオアイソトープをとりいれたり、影響力の大きい発生の教科書を書いてepigenetic landscapeの概念を提唱したりという、いち早く最新のテクノロジーやアイデアをとりこむタイプの研究者だったと思います。後には力学系の理論にも興味をもち、R. Thomのカタストロフィーの理論を応援したりもしています。
岡田先生は細胞接着と分化転換をラボの二つの柱にされており、私が入学したときには竹市先生たちが細胞接着の物理モデルを提唱していたCurtisの本をセミナーで勉強しておられたと聞きました。van der Waals ?London forceとか、岡田先生がつぶやきながら講義されていたのも覚えています。電子スピン共鳴をやっている先輩もおられました。細胞接着のほうは竹市雅俊先生のグループのカドヘリンの発見に結実しましたが、そのブレイクスルーも岡田先生が出張で仕入れてこられたモノクローナル抗体という最新の実験手法をとりいれよう、という提案が実行されたことから生まれたのでした。(第一回の福岡で開催された分子生物学会でモノクローナル抗体の発表を岡田研究室がしたのを覚えています。)また細胞接着分子を欠失したマウスをつくろうという遠大な計画のもとに、F9細胞で細胞接着分子の研究をおこなったのもブレイクスルーのもとだったと思います。とにかく先進先取の先生でかつ、メンターとして後進にいつもやさしい気遣いと応援を(ラボのメンバーであるか否かはかかわりなく)してくださる先生でした。

写真は私が修士二年とのときに先生に同行してフランスのLe Douarinのラボに滞在したときのもの、そして九州大学に特別講義に来て頂いたときのものです。当時、講義室はぼろぼろでマイクも無く、教卓が講義中に壊れて先生と近くの学生が手で崩壊をくいとめたというのも思い出です(その後、教室にマイクが備わり、教卓も補修されました)。教室が満員になった特別講義で、学外からも多くの先生がたが聴講にこられていました。写真を撮るときに、3人でうつったら真ん中の人が早死にするとかいうし…などといわれて、学生と一緒に写真におさまられた先生です。そのさりげない気遣いに先生のメンターとしての風格を感じたものでした。

江口吾朗先生が決定的な実験を行われた分化転換transdifferentiationの業績をはじめとして、神経性網膜の分化転換などの研究も展開されました。こうした業績をまとめたTransdifferentiationというモノグラフや「発生における分化」という本にはこうした分化転換の御仕事がまとめられています(私の撮った写真もどちらにも載っています)。いったん分化した細胞が分化転換して配偶子などになるという現象(クラゲなどでみつかった現象)も一般向け解説書で紹介され研究者の卵に多くのインスピレーションを与えました。

分化転換という言葉は、しばらく主要な発生の教科書から消えてしまいましたが、発生で重要な役割を果たしている例がしだいに蓄積し、MyoDなどの転写因子を培養細胞に導入して筋肉をこしらえるというような分化転換の実験が注目され、分化転換という言葉が教科書や論文に頻繁にみられるようになった後、iPS細胞が誕生しました。
岡田先生のことはまた、折にふれてお伝えしていこうと思います。

寒波が到来するようですが、どうぞ皆様、お体を大切になさってください。
先生のご冥福をおいのりいたします。


伊都へ移転してから一年がすぎました(2016.11.17 木曜日)

11月13日の日曜日は福岡市民マラソンで、折り返し点の九大伊都キャンパスが地デジ中継で映っていました。
私達の研究室が馬出のコラボステーションⅡからこの伊都キャンパスへ移転して10月1日で一年になりました。院生や四年生の皆さんの頑張りのおかげで無事移転を完了できて
本当に感謝しています。移転の中で行われた卒論も見事に完成させ、線虫糖鎖遺伝子データベースCGGDBの大改良や、今まで硫酸化されていないとされていた線虫のコンドロイチンに硫酸化されているものがある(ヘパラン硫酸くらいの量がある)という私達のCRESTでの成果の完成と論文発表も終えることができました。
今年の9月19日、Journal of Biological Chemsitryにonline版が掲載され最近印刷版も発表しました。
投稿して2週間かからずに採択されましたので、プレスリリースを薦められたのですが記者会見は見送りました。

ラボの移転一周年を記念して福岡市海づり公園(写真)に皆ででかけました。九大の近くで海づりができるんです!九大伊都キャパスから車でほんの10-15分程度のところにあるのが有名な福岡市海づり公園です。釣り道具は公園で貸してくれる(有料)ので、大きなアイスボックスだけもって出かけました。大きすぎるボックスでは?と思いましたが、すぐにタイがつれました。
タイの他に、スズメダイ、アジがどっさり、イワシ、メジナ、カワハギ、50 cmをこえるボラもつれて鮮魚店でさばいてもらってお刺身にしていただきました。ボラは新鮮なものはとてもおいしいと鮮魚店のご主人。たしかにおいしかったです。九大にお越しの際、時間があれば是非、海釣りも楽しんでみて下さい。

夏真っ盛りです。Pompe病の治療薬開発のドラマ 「小さな命が叫ぶとき」の紹介など

福岡では毎日猛暑日がつづいており、空は雲がない毎日です。
大学院入試やオープンキャンパスも終わり、11日から16日まで一斉休止実施期間も終わりましたが、夏真っ盛りで本日も熱中症警報がでています。
8月6日土曜日のオープンキャンパスでは多数の生徒さんや先生がたに来学いただき、にぎやかな一日を過ごせました。 暑い中、九州大学を訪れてくださってどうもありがとうございました。 研究室を訪問してくれた高校生のみなさんには、糖鎖生物学の話をきいてもらいました。その中で紹介した糖鎖生物学と病気について考えさせてくれる映画 「小さな命が叫ぶとき」(原題:Extraordinary Measures)はレンタルビデオ屋さんなどでよく見かけます。夏休みにおすすめの映画ですので、ぜひご覧ください。

グリコーゲンがうまく分解されないためにおこるPompe(ポンぺ)病という病気の治療についてのDuke大学での実話に基づく映画です。ハリソン・フォードが治療薬を開発する研究者を演じており、病を抱える子供たちを救おうと製薬会社をたちあげる父を ブレンダン・フレイザーが演じています。

リソソームで 糖鎖がうまく分解されないことで起こる病気はリソソーム病(ライソソーム病、ライソゾーム病ともいいます)の一種ですが、不具合のある分解酵素によって様々なものが知られています。日本でも様々な研究室で治療法の開発がつづいています。

今年は冬がとても寒く、夏がとても暑いからでしょうか、自宅の庭には例年になく たくさんユリが花開きました(写真は朝とったユリの影です)。 まだ大学院入試や就職活動が続いている学生さんも多いと思います。夏バテしないように、気をつけて頑張ってください。

2016.07.13(水)実験ノートの書き方―タイムスタンプの重要性―

再び実験ノートについてです。 あまり知られていいないのですが、実験ノートにタイムスタンプ(タイムスタンプサービスを提供している会社の一例です)を押しておくのが必須になりつつあります。

最近では知的財産権の主張のためにも実験ノートが大事だとされています。しかし日本とアメリカの知財の扱いの違いによって、先取権の主張のためには実験記録にタイムスタンプが押してないとアメリカでの裁判には勝てないことが話題になっています。

つまり実験がいつ行われたか、ある発見や発明がいつ行われたかを証言するためにタイムスタンプ入りの資料の作成が必須になるケースが増えているということです。新発明や新発見をして知的財産権を主張したいときには、発明・発見の日付が入ったデジタル資料にタイムスタンプを押して保存しておかなくてはなりません。タイムスタンプというのは、デジタル資料に改ざん不可能な時刻を組み込むサービスで、タイムスタンプを付加した資料は、内容と作成日作成時間が不可分となっており内容と作成日時の改ざんが不可能になっています。通常、タイムスタンプサービスをしている会社にコンピュータのファイル(暗号化ファイルも可能)をアップロードしてタイムスタンプを押してもらうという形をとります。

紙の実験ノートに日付入りの記録をとりその内容を上司などが確認したという署名入りの、よくある実験ノートでは外国での裁判には不十分だと心得ておいてください。紙のノートはあとから簡単に追記ができますので不十分だということは想像できると思います(昔、FBIが実験ノートに貼ってあるプリンタのインクの経時変化を調べた事件がありました)。

米国の裁判で発明の先取権を争った経験のある、知り合いの社長さんによると、米国の裁判所は改ざんが容易な紙のノートはもちろんとりあってくれませんが、国際規格にそった基準でつくられた、日本の会社が提供しているタイムスタンプを押したデジタル資料も取り合ってくれなかったそうです。米国のタイムスタンプ基準は国際標準の規格プラスαの条件がいっぱいあり、それをみたしていないと米国での裁判には勝てないのだそうです。幸いその方は日本のタイムスタンプと米国のタイムスタンプ(一例はここ)
の両方を押したデジタル資料を保存していたので後者を提出して、発明の先取性を主張したところ、めでたく裁判には勝てたそうです。郷に入れば郷に従えということで、こうしたタイムスタンプの利用の実体を知らないばかりに競争に敗れている日本の研究者があとをたたないとのことです。

科学を学んでいる皆さんもぜひ一度タイムスタンプというのを学んでおいてください。

福岡は雪です。―リンク集の改訂と英語の辞書と教科書の紹介:大学図書館を活用しよう その3です― (2016.1.25)

今年のお正月は3月下旬から4月上旬なみの温かい日もありましたが、一昨日からは最高気温が氷点下という40年ぶりとかの寒波に見舞われています。私たちのいる九大伊都キャンパスへはバスが走っているのですが、降雪で運休とのことで大学の授業は休講、予定されていた会議は休会となりました。そこで本日はこのサイトのリンク集を見直して、リンク切れなどを修正し、廃止されたサービスは代替のサイトに変更しましたのでお知らせします。変更したリンクには、無料で使えるFirefoxの機能拡張であるWeblioの辞書を自動でひいてくれるもの(webliopane)など目新しいものもありますので、ご覧ください。
今日は英語の勉強に役立つ辞書と論文発表やプレゼンについての本をいくつか紹介したいと思います。: 私はiPadも使っていますが、iPadで一番役にたっている英和・和英辞書はウイズダム英和・和英辞典2というアプリです。英語を書くときに語法をチェックするのに便利です。また英英辞典アプリはいろいろ試しましたが、論文を書いたり本を読んだりするのに最も便利(ほかの学習用辞典などではのっていない、知りたい意味がたいてい書いてあるという)な英英辞書アプリはMerriam-Webster Dictionary HDです。広告のでる無料版もあるはずですので一度試してみてください。九大の人は図書館のJapanKnowledge Libというサービスにアクセスすると、百科事典のほか、ランダムハウス英和辞典、コビルド英英和などのほか、日本大百科全書なども検索、利用できますので参考にしてください。 また研究社のオンライン辞書(リーダーズ+プラス、ルミナス、新英和、新編英和活用大辞典、その他いろいろ)も九大の人は利用できます。
さらに、Oxford English Dictionaryという権威ある英英辞典も九大の人は使えますので、試してみてください。
最後に英語での情報発信の本ですが九大の契約しているSpringerの電子ブックからは以下のような本がダウンロードして読めますので利用してみてください。Adrian Wallworkの本です。

English for Academic Research: Grammar Exercises
English for Academic Research: Vocabulary Exercises
English for Academic Research: Writing Exercises
English for Research: Usage, Style, and Grammar
Presentations, Demos, and Training Sessions
Meetings, Negotiations, and Socializing
Email and Commercial Correspondence
Telephone and Helpdesk Skills
CVs, Resumes, and LinkedIn
User Guides, Manuals, and Technical Writing

新しいPowers of Ten :ものの大きさの旅 プランク長から宇宙の果てまで 大学図書館を活用しよう―その2です(2015.06.12)

まず7月6日(月曜日)、7月7日(火曜日)に開講される三谷昌平先生の特別講義開講のお知らせです:学部3年生も聴いて得るところが多い講義ですので多数の学生の聴講をすすめます。

東京女子医科大学の三谷昌平先生をお迎えしての特別講義が7月6日,7日の2日間箱崎で開講されます。「線虫のゲノム機能解析と医学・生命科学への展開」というタイトルで,線虫C. elegansを全く使ったことのない学生にも、本格的に研究している研究者にも役立つ講義をしていただきます。学部生から大学院生に最適の講義ですので、是非聴講におこしください。

線虫の飼育と保存,形態や細胞系譜,遺伝様式にはじまりトランスジェニック解析・RNAi・遺伝子破壊から線虫の表現型など線虫を医学・生命科学にこれから使ってみようかなと思っている医師医学研究者・学生に大いに役立つ講義です。

The Scale of the Universeというweb pageをみつけました。これは昔、本ででていたPowers of Ten の最新版のようなものです。

Firefoxではみられないので、ブラウザをIEにかえてここにアクセスすると、Adobe Flash Playerの使用を許可しますかという画面がでるので許可してから、利用してみてください。AppleのiOS版もある(120円)そうですので、そちらをみるほうがいいかもしれません(2018年4月3日追記)
身近なものの大きさからウイルス、核酸、αヘリックスや水分子、原子、原子核など小さなもの。そして家やエッフェル塔、地球や土星、オールトの雲、マゼラン星雲から宇宙のはてまで、interactiveに大きさのスケールを体感させてくれるホームページです。3 メートルもあるミミズとか,顕微鏡でみることができる巨大なウイルスMimivirusとかも載っています。
細胞の大きさといえば、細胞生物学の授業でも先日紹介した本:GoodsellさんのThe Machinery of Life (second edition)という本が面白いと思います。細胞の構造を実際のサイズで描いたカラーの図が満載の本で,細胞内部がけっこう混み合っているというのがよく分かります。翻訳本は「生命のメカニズム―美しいイメージで学ぶ構造生命科学入門」というタイトルで今年発行されました。英語の本でよければ九大関係の人は学内からあるいはSSO-KIDとパスワードで自宅などからアクセスして一冊まるごとダウンロードできます(2016.1.29注:去年は可能でしたが契約変更のためもうダウンロードできなくなりました!残念です)。 前に紹介したようにSpringer社の多くの書籍はhttp://link.springer.comから,無料でダウンロードできます。

下は上のリンクからGoodsellさんの本をダウンロードできるページにいったときの写真です。

大学図書館はいろんなサービスを提供しています。

今日は大学の中央図書館で読める日本語の本の紹介です。丸善eBook Libraryをクリックするといろんな本がオンラインで読めます。TOEIC対策本や就職活動に役立つ本、数学や生命科学の本からピケティの21世紀の資本だど文科系の本まで、多くの本が大学図書館経由でオンラインで読めます。すこしづつダウンロードすることもできます(一回に最大60ページまで)ので九大関係の方は是非試して下さい。たとえば以下の本はどうでしょう。そのほか、分子生物学講義中継など羊土社の本などもありますので、ブラウズしてみてください。英語の冠詞の本だの就職関係の本、iPadの本などなどいっぱいありますよ。以下は読める本のタイトルの例です。

遺伝統計学の基礎 ―Rによる遺伝因子解析・遺伝子機能解析―

おもしろ遺伝子の氏名と使命

いかにして問題をとくか・実践活用編

Microsoft Excel 2013対策テキスト&問題集 WordやPowerPointの本もあります

エントリーシート完全突破塾 [2016年度版]

就職活動がまるごと分かる本

3か月でやり直し!英語モジュール学習法

分子生物学講義中継 セット

バイオ実験超基本Q&A ―意外に知らない、いまさら聞けない―改訂版

やるべきことが見えてくる研究者の仕事術 ―プロフェッショナル根性論―

ライフサイエンス英語表現使い分け辞典

ライフサイエンス文例で身につける英単語・熟語

医師のためのモバイル仕事術 ―iPad/iPhoneを使い倒す!―新版

Rによる統計解析

Rによるやさしい統計学

医薬研究者のための統計記述の英文表現 改訂3版

国際誌エディターが教えるアクセプトされる論文の書きかた

21世紀の資本 ピケティ

2015年、あけましておめでとうございます!大学図書館を活用しよう―その1です(2015.01.13)

 あけましておめでとうございます。
本年も皆様にとってすばらしい一年でありますように!
自宅で余った干し柿を庭木につるしておきました。すると春を告げる鳥たちがこまめに食べにやってきています(写真)。春ももうすぐです。
去年の末にSpringer社からGlycoscience Biology and Medicineという本が出ました。私達もコンドロイチンやGPI anchorの話を書いています。この本(e-bookもあります)は糖鎖生物学とその医学への応用について基礎から最新の成果までコンパクトにまとめてある本で是非、図書館には備えておいて欲しい本です。同様な趣旨の本が(これにも私達が書いた章があります)、今年日本語でも刊行されますので(NTS社)、糖鎖生物学を学ぶためのテキストとして両者をお勧めします。
さらにHandbook of glycosyltransferases and related genes 2nd editionという本もお薦めです。この本の線虫の糖鎖遺伝子についての項目のほとんどに私達の仕事が引用されています。九大のメンバーなら大学経由で各章をダウンロードできますので、研究・学習に役立てて下さい。
上の本にかぎらずSpringer社の多くの本は、九大がSpringerと契約を結んでいるため、無料で読むことが出来ます。残念ながら最初に紹介した本は駄目ですが、
Methods in Molecular Biologyシリーズなどは2014年-2015年分までは全部pdfでダウンロードできます。 なお2016年分は今のところダウンロードできます(2016.01.29追記)九大の方は、このリンクからSpringerのサイトにつなぎ、
Browse by disciplineからLife Sciencesとか、Statisticsとかを選びます。
その後、表示されるページから、Content typeでBookをクリックし、さらに九大からダウンロードできる本に限定するため、Include Preview Only Contentという左上の鍵マークの部分のチェックを外します。するといろんな本が表示されますが、どれもダウンロードできます。表示をsort してnewest firstにすると便利だと思います。

RNA Interference
Chromosomal Mutagenesis
RNA bioinformatics
Epistasis
など丸ごとダウンロードして読めます。Methods and Protocolsシリーズは全部無料です。
例えば平林淳先生が編集されたLectinsという本などは以下からダウンロード出来ます。

統計学の本では、Statisticsのジャンルで探せば
Excel 2013 for Biological and Life Sciences Statistics
Bayesian Essentials with R
Functional and Phylogenetic Ecology in R
とか、SpringerのRを使ってみよう(Use R!) シリーズなど、英語版ですが、無料ダウンロードできます。他に、物理の本とか哲学の本とかいっぱいあります。
是非、大学図書館を活用して下さい!(2015.01.13)

ヒト糖鎖遺伝子の線虫オーソログの網羅的RNAiと新しい線虫糖鎖遺伝子データベースCGGDBの論文がでました!(2014.8.29)

私達の研究室ではヒトの糖鎖遺伝子の機能をモデル生物線虫C. elegansで研究するため、全ヒト糖鎖遺伝子のオーソログ遺伝子を同定してその網羅的な機能阻害をおこなってきました。秋好さんの論文はその集大成となる論文で、181個の線虫のヒト糖鎖遺伝子オーソログの分類と阻害結果を網羅しています。コンドロイチンの合成遺伝子やヘパラン硫酸プロテオグリカンの糖鎖部分の硫酸化遺伝子を阻害すると卵母細胞の形成が異常になることを見いだしました。さらに大きな発見はN型糖鎖(アスパラギン:一文字のアミノ酸記号でNです。タンパク質のアスパラギンに結合する糖鎖をN型糖鎖といい、一般的な糖鎖修飾です)の合成の初期過程で働く遺伝子群(小胞体の細胞質側で働く脂質Dolicholに結合したオリゴ糖の合成に働く遺伝子群)の機能阻害で、卵母細胞の形成がそこなわれ体長が短くなり、小胞体ストレスが引きおこされることの発見です。小胞体の内腔側で働く遺伝子群やゴルジ体での糖鎖修飾に関わる遺伝子を阻害してもこうした異常はみられませんでした。効果のあった遺伝子はどれもヒトの先天性グリコシル化異常症(Congenital Disorders of Glycosylation: CDG)タイプ1の原因遺伝子なので、線虫をCDG type 1の病気の研究のモデル生物として手軽に利用できることを明らかにした重要な研究成果です。またこの論文では、私達と産総研が共同で作製した線虫糖鎖遺伝子データベース(CGGDB)の作製と使い方についても紹介しています。データベースには今回の論文で発表した成果のほか、ヒト糖鎖遺伝子の線虫オーソログ遺伝子についての世界中で集められた研究成果が簡単に鳥瞰できるように集めてあります。この論文の発表と同時に公開しておりますので是非、使ってみて下さい。

自分たちで使っていますがとても便利です。詳しい使い方はデータベースに後日、アップロードする予定です。またこのホームページでも公開致します。(2014.8.29)

 

研究室のコンピュータのOSをWindowsXPからWindows7に全部変えました(2014.5.27)

私たちはWindowsのパソコンばかり使っているので、Windows XPのサポート打ち切り(4月9日)を前にして、 全部のパソコンのOSをWindows XPからWindows 7に変更しました。
まずWindows XPで動いているパソコンの中にある必要なデータを全部外付けのハードディスクにコピーしてバックアップとします。これはたいそう時間のかかる作業ですが、まあ一日近くかければ終わります。(あっと言う間に終わったとしたらコピーではなくて、外づけハードディスクにショートカットを作っているだけとかの場合がありますので気をつけてください。)このときドライバとかブラウザのお気に入り、ブラウザが記憶していることがあるサイトへのログイン名とパスワードもわすれずにバックアップしてください。電子メールやスライドのファイル、pdfファイルその他思いつく限り忘れずにバックアップすることです。
(私たちが実際やってみた手順はここに画像入りのpdfファイルでおいてありますので参考にどうぞ。パソコンによってうまくいかなかったりしても無保証としますので、バックアップは絶対ちゃんととってからはじめてください。)九州大学はマイクロソフトと一括ライセンス契約していますので、職場のコンピュータにはWindowsのOSをアップグレードでインストールすることができます。(学生や職員個人のパソコンにも一台限りアップグレードインストールできるはずです。)この契約を利用して、XPのパソコンのOSをVISTA businessにし、成功したらすぐにWindows 7にしました。VISTAでは重いという感じのパソコンでもWindows 7にするとスムーズに動くようになりました。(XPから一挙にWindows 7へのアップグレードはできません。必ず二段階アップグレードする必要があります。)やり方の詳細はファイルに書いてありますが、OSを入れ替えるには、アップグレードインストールというのとクリーンインストールという2つの異なった方法があります。アップグレードインストールはできるだけXPで使っていたファイルを残したまま、OSをVISTAやWindows 7に入れ替えるもので、いままで蓄積したファイルをなるたけ残したままにする方法です。(もちろん消えてしまうことがあってもメーカーは保障してくれませんので事前のバックアップは不可欠です。)これに対してクリーンインストールは、今までのデータを全部すててまっさらにしたハードディスクにOSを入れるものです。アップグレードインストールではXPで使っていたソフトが動くことが多いので、今回はアップグレードインストールをやってみました。

やりかたは九大の情報統括本部のソフトウエアのページなどを参考にしてください。OSのインストールについての注意点やマニュアルのあるページからマニュアルをダウンロードして用意し、さらによくある質問FAQのページには必ず目をとおしてからはじめることを強く勧めます。10台ちかくのコンピュータをXPからWindows 7で動くようにしましたが、中にはアップグレードインストール中にブルースクリーンがでて自動的に再起動の無限ループになったものも2台ありました。

XPから VISTAには問題なくアップグレードできて、すぐにWindows 7へのアップグレードへとすすみました。ちゃんとWindow 7のロゴがではじめたあたりのアップグレードの途中でブルースクリーン、再起動の無限ループになりました。その時表示されたブルースクリーンメッセージは、 The driver is mismanaging system PTEsというもので、
STOP: 0x000000DA (0x00000504,0xC0248EEC, 0x00000030,0x000123BB)となっています。セーフモードで起動したときには、予期しないシャットダウンから回復しましたというエラーメッセージがでて、詳細をみると、Blue Screen 6.1.7601.2.1.0.256.4 ロケールID 1041, Bccode: daとなっていました。ネットでこれらのメッセージを検索キーワードで探してみると、同じような事例の相談が英語のページなどにいくつか見つかりましたが、どれも解決できていないようでした。セーフモードでは起動できるし、またネットワークにつないだ状態でも起動できますし、今まで作ったファイルも全部ひらけます。あきらめる前になんとかやってみようと、色々試していたところ、別の検索をしている時、SafeMSIというソフトをいれるとセーフモードでドライバーが更新できることがわかりました。そこでSafeMSIをセーフモードでネットワークがつながった状態で起動して、ドライバを更新したら無事、ブルースクリーンもでずに起動するようになり解決し、アップグレードインストールが成功しました。詳しくは添付のpdfファイルの末尾のほうをご覧ください。

アップグレードが終わったらライセンス認証を行い、ウイルスソフトがないならインストールして、さらにWindows updateをコントロールパネルから選んでWindows の更新を行います。だいたい一日は更新にかかると思います。シャットダウンするときに更新することが多いので、電源が切れるまで時間がかかりますので気をつけてください。

ウイルスソフトの再インストールでのトラブルの実例、ウイルス対策ソフトの完全アンインストールによる解決の例などもpdfファイルに載せていますので参照してください。